フクロモモンガ用ケージ

フクロモモンガ

フクロモモンガ用ケージでお勧めとしているのは、基本、BRISBANE CAGE一択です。他が全然ダメと言うことではなくて、Martin’s Cages社のSugar Glider Cagesも使っています。パウダーコート塗装されているのは同じなんですが、梨地ではなくて艶感があるスムーズタイプの仕上げです。

ペアで飼育したい場合のケージのサイズにつきましては、縦60cm横60cm高さ90cm程度が、必要サイズであり、高さについては90cm程度が最低サイズとなり、これらを満たしているケージが良いサイズ感として紹介されています。設置場所としては、直射日光の当たらない場所で、衛生上、風通しを良くしておくことが勧められています。

Martin’s Cages社のSugar Glider CagesはBRISBANE CAGEと比較して、重量と剛性感に欠けます。良い点としては軽量感と柔軟な弾力性があります。BRISBANE CAGEと比較して正反対な性格で床部分などとても柔らかくてフクロモモンガが落ちたとしても怪我しないと思えるくらいの弾力があります。

年をとってくればケージにしがみつく力も弱くなってきますから、メッシュの細かい柔らかいケージの方が、年老いたフクロモモンガも活動しやすいばかりか怪我も少なくお世話しやすいです。但し、本体全体が軽量なため、本体そのものの安定感は欠けますから置き場所は余裕のある床の広さが必要です。

ボルトは使われておらず、同梱されている金具を使ってかしめて形にしていきます。バラしにくいので金具は使わずにタイラップでかしめて作っています。念入りに掃除したいときにはタイラップを切ってしまえば簡単にバラせます。

床下部分にトレーを差し込んで使います。ギリギリのサイズではないので、隙間からゴミや汚れがはみ出す感じでケージの周りを汚します。こまめに掃除する人でないと、隙間に溜まった汚れが臭いの元になるかも知れません。臭いと言えば、フクロモモンガは臭いで仲間を区別します。

主にオスの頭に分泌された独特の臭いで、オスそれぞれ違う臭いで、人間の男性用オーデコロンのソレと同じようにブランドによって臭いが違っていて、発情している時ほど臭いがきつくなっているような気がします。オスの数分の臭いとなり、フクロモモンガルームは百貨店の化粧品売り場な感じになることもあります。

臭いには波があってきつく感じるのは毎日ではありません。臭い対策としては消臭ビーズをケージの周りに設置したり、消臭効果のあるチモシーをケージの床に敷いてみたり…です。あとはケージ内のポーチなどの寝床や巣箱を定期的に洗浄したりメンテナンスすれば十分臭い対策となります。

そもそも臭いを消してしまったり、他の臭いで上書きしてしまうと発情期に入っていることなど健康状態まで分からなくなるので、フクロモモンガ本体の消臭を検討することはお勧め出来ません。フクロモモンガの体にコロンを付けたり、シャンプー的なことを試した友人がいましたが、臭いが混ざるので結果としては最悪だったそうです。小動物とはいえ、動物と暮らすことを選んだのであれば「臭い対策」することを思いつくくらいだと、最初から飼育しないほうがお互いの為と思います。

消臭機能付きの空気清浄機も効果がありますし、除加湿機の性能もかなり実用的なレベルに到達していますから、臭いと言うよりは空気清浄を考える方が正しいと思います。メス同士の多頭飼育の場合は、臭いレベルはかなり下がるので気にならないと感じるかも知れません。アクリルケースにフクロモモンガを入れて展示してしまっているショップですと、臭いが分かりづらいので購入前には臭いが気にならず…いざ飼育を始めてから臭い対策を考え始めたりする人も多いようですが、フクロモモンガを入浴させたり、シャンプーなどで洗ったりすることはお勧め出来ません。また、小さな体のフクロモモンガを去勢(手術)するくらいだったらメス同士の多頭飼いをするほうが自然です。

メス同士は臭いもきつくないですし、ベビー期から同居させている双子姉妹でも、それぞれ性格が違っていて顔を見れば見分けが付くようになりますし、食べ物を巡ってケンカしたり、飼い主の前に顔を出す時には並んで顔を見せてくれたり、寄り添った姉妹の営みを見せて貰えるだけでも楽しく思えます。

また、メス同士の場合はベビー期から一緒に飼育した方が慣らしやすいです。元々、メスの方が気が強い気質なので大人になったからだとケンカも流血沙汰に発展しやすく、間に入る飼い主も思い切り噛まれる覚悟で仲裁に入る必要があります。



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